世界大百科事典(旧版)内の熟畑化の言及
【畑土壌】より
…未耕地の土壌では作物の生育はきわめて不良であるが,開墾し,堆厩肥(たいきゆうひ)などの肥料を与え,作物栽培を継続すると,しだいにその生産力は向上し,作物生産上安定した土壌に変わっていく。これを熟畑化という。しかし,熟畑化した畑土壌でも,土壌表面がたとえば森林土壌のように落葉枝で被覆されておらず直接大気にさらされているので,土壌浸食を受けやすい,養分の天然供給量がきわめて少ない,連作障害があらわれやすい,干ばつを受けやすい,微量要素欠乏がでやすいなどの特徴があって,作物生産を安定的に維持するには多大な注意を払う必要がある。…
※「熟畑化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」