片面締太鼓(読み)かためんしめたいこ

世界大百科事典(旧版)内の片面締太鼓の言及

【オセアニア】より

…たとえば,オセアニアを代表するスリット・ドラム(割れ目太鼓)はミクロネシアを除いてほぼ全域で大小さまざまのものが分布しており,遠くへの信号発信具として(セピック川流域のガラム)あるいは舞踊伴奏のリズム楽器として(タヒチのトーエレ)活用されている。膜鳴楽器としての太鼓は,メラネシアとミクロネシア東部で筒形ないし砂時計形の片面太鼓を手でかかえて奏するのに対し,ポリネシアでは鍋形ないし筒形の片面締太鼓を床に立てて奏する違いが目立つ。後者の形態をアジア的なものと見なすことも可能で,他の楽器についてもフィリピン経由でオセアニアに入ってきたと思われるものがある。…

※「片面締太鼓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android