牧野線(読み)まきのせん

最新 地学事典 「牧野線」の解説

まきのせん
牧野線

Makino’s line

西南日本と東北日本を分ける植物区系地理学上の地史的分布境界線。南半分は地質学上の糸魚川─静岡構造線の南部に一致するが,北への延長は北陸区(日本海地区)にぶつかって不明。西には襲速紀そはやき地区,東にはフォッサマグナ地区を経て関東陸奥地区がある。これらの地区は中新世にフォッサマグナの形成海域浸入により牧野線が生まれたことにより植物相に差異を生じたと考えられ,牧野線成立以前の日本列島植物区系域をマキネシア(Makinoesia:前川文夫,1949)と呼ぶ。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 孝悌 那須

世界大百科事典(旧版)内の牧野線の言及

【植物】より

…多雪地帯の日本海側と太平洋側の分化,ソハヤキ要素,マキネシアなどは日本の植物区系を理解するために考えられた区分である。また,南千島とオホーツク地区との境界に宮部線,フォッサマグナ地区に牧野線,吐噶喇列島のところに渡瀬線,小笠原の南に細川線などが提唱されており,それぞれ分布域の境界とされている。 植物は地球上のあらゆるところに生活場所を占めているが,それぞれの環境条件に合わせて,形態も機能もひじょうに多様化させている。…

※「牧野線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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