世界大百科事典(旧版)内の物産地理の言及
【経済地理学】より
…土地に関する記述としての地理学geographyという言葉がヨーロッパでは古代ギリシアで使われていたことからすると,各地の経済活動や産物,交通路などの空間的分布を記述するという意味での経済地理学も,古代から存在していたといえる。このような記述は商業活動に必要な知識として継承され,19世紀には商業地理学commercial geography(物産地理と訳されることもあった)と通称されるようになった。 19世紀後半に成立した近代地理学では,経済現象の地域的差異または地域的分化の過程を説明する分野が経済地理学として,地理学の一分野をなすと考えられ,その対象とする経済活動に従って農業地理学,工業地理学,交通地理学などの用語も用いられるようになった。…
※「物産地理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」