物的証券(読み)ぶってきしょうけん

世界大百科事典(旧版)内の物的証券の言及

【株価】より

…理論株価は,株式の価値としての配当を一般利子率ないしは期待利子率で資本還元して対応させたものである。本来,株式の価値は,(1)経営に参加する権利=経営支配証券,(2)配当を受け取る権利=利潤証券,(3)財産の分配にあずかる権利=財産請求証券(物的証券)の三つからなる株主権の総合的な値打である。このうち株式価値を具体的に定量化して明確化できるのは,利潤証券としての値打である。…

【株価純資産倍率】より

利回り株価収益率(PER)が利益というフローに着目した株価水準を判断する指標であるのに対し,会社の資産価値に着目した投資尺度として用いられる。株式は利潤証券としての価値と同時に,物的証券としての価値をも有し,インフレ進行や国際通貨不安,低成長経済下でのTOB(株式公開買付け)流行などが株価純資産倍率(PBR)に対する評価を高めている。1株当り純資産は株主資本(自己資本)を発行済株式数で除して求めるが,株価がこの1株当り純資産の何倍に評価されているかを示す指標がPBRにほかならない(単位は〈倍〉)。…

※「物的証券」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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