特別の剰余価値(読み)とくべつのじょうよかち

世界大百科事典(旧版)内の特別の剰余価値の言及

【資本論】より

…一方,必要労働部分の短縮による相対的剰余価値というのは,社会の生産力が増進して,労働者の生活物資が安くなり,賃金水準が低下することによって生ずる資本(企業)全体の利益の増大を意味する。この結果に向かって個々の資本(企業)を駆り立てるのが,〈特別の剰余価値〉の獲得だとされる。 これは,個々の資本が,機械設備,原料,労働力など,より優秀な生産条件や技術を,他の資本に先駆けて利用し,開発して,自己の製品のコストを社会標準的なものより下げ,つまり,コストダウンして,それを標準の値段=価格で売り,正常以上の特別な利益をあげるというのである。…

※「特別の剰余価値」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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