世界大百科事典(旧版)内の特異性大腸炎の言及
【大腸炎】より
…消化管全般にわたる炎症の部分的な現象として現れたり,また独立して大腸に現れたりする。特異性大腸炎と原因不明の非特異性大腸炎に分けられ,特異性のものとしては,細菌性赤痢,粘膜侵入性大腸菌,腸管出血性大腸菌(O‐157),カンピロバクター腸炎,大腸結核症,淋菌性直腸炎,クラミジア直腸炎,大腸放線菌症,アメーバ赤痢,日本住血吸虫症,バランチジウム症などがあり,非特異性の大腸炎としては,潰瘍性大腸炎,大腸クローン病(肉芽腫性大腸炎),非特異性(単純性)結腸潰瘍,ベーチェット病,放射線照射性大腸炎,大腸憩室炎,虚血性大腸炎,偽膜性大腸炎,抗生物質惹起性大腸炎,尿毒症性大腸炎などがある。炎症の部位による分類では,盲腸炎,虫垂炎,左半結腸炎,区域性大腸炎,S状結腸炎,直腸炎,小腸大腸炎,全大腸炎などがある。…
※「特異性大腸炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」