世界大百科事典(旧版)内の特許検閲法の言及
【言論統制】より
…絶対主義時代の言論統制の方式は,しかしなお中世の連続で,国王の専制的支配権のもとでの厳重な事前検閲制度および発行許可制度を基幹としていた。1586年のイギリス星室裁判所印刷条令ならびに1662年の特許検閲法はその典型で,発行許可は,国王に対する完全な忠誠の誓約および一定額の上納金と引換えに認められる仕組みになっていた。この時期には,下から新興市民階級が興起して,政治的自由,言論の自由を要求して立ちあがり,他方上からの専制的暴力的な弾圧が激しく行われたため,いわゆる〈言論の自由〉の戦いが最も淒烈な様相を呈した。…
※「特許検閲法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」