狐直(読み)きつねのあたい

世界大百科事典(旧版)内の狐直の言及

【キツネ(狐)】より

…これはキツネが農耕神としての稲荷の仮の姿,または使者であり,霊獣であるという信仰が衰微していき,他方,知識人の間では中国伝来の,キツネが女に化けて人をだますという〈金毛九尾狐〉などの話が広まり,さらに仏教系の神である荼枳尼天(だきにてん)などの信仰が加わって,その霊力がしだいに妖怪的な内容をもつとイメージされるようになった結果であり,中世以来の変化の現れといえる。それ以前には,文献上でも《日本霊異記》に記された狐直(きつねのあたい)のように,霊あるキツネが人の妻となって強力な子孫を残したという伝承が恥ずるところなく旧家のあかしとして語られた。このような話は,近世に至るまで安倍晴明の出自を語る〈信田(しのだ)妻〉の系統の伝説として各地の旧家に伝えられた。…

※「狐直」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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