独裁官(読み)どくさいかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「独裁官」の意味・わかりやすい解説

独裁官[古代ローマ]
どくさいかん[こだいローマ]

「ディクタトル」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の独裁官の言及

【ディクタトル】より

…古代ローマ共和政期の公職の一つ。独裁官と訳す。軍事ないし内政の危機の際にコンスル(執政官)が指名する。…

【独裁】より

…マルクス主義においては,資本主義社会における政治はたとえ民主主義形態をとっていてもその本質は少数のブルジョアジーの独裁であるが,社会主義社会は多数者である労働者階級の独裁=プロレタリアート独裁であり,真の民主主義である,とする階級独裁理論がとられてきた。
[古代ローマのディクタトル]
 独裁dictatorshipの語自体は,古代ローマのディクタトル(独裁官)の制度にはじまる。共和政初期のローマでは,王政以来の立法機関としての民会・元老院のもとで,平時には2名のコンスルが任期1年で政務をつかさどり相互に職務を牽制しあうことになっていたが,貴族と平民の対立や外敵とかかわる非常時には,1名のディクタトルが任期半年で統治にあたることとされていた。…

※「独裁官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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