猪俣党(読み)いのまたとう

世界大百科事典(旧版)内の猪俣党の言及

【武蔵七党】より

…七党の数え方は一定せず,横山,猪俣,児玉,丹(たん)(丹治),西,野与(のよ),村山とする説,野与,村山の代りに綴(つづき),私市(きさい)を入れる説,西,村山を省いて綴,私市を加える説など種々の説がある。そのほとんどが武蔵守,武蔵介の子孫といわれ,横山党は小野篁(たかむら)の子孫武蔵守孝泰,猪俣党は孝泰の子武蔵介時資,児玉党は武蔵介有道(ありみち)維能,丹党は丹治氏で代々武蔵守を相継,西党は武蔵守日奉(ひまつり)宗頼,私市党は武蔵権守(姓不詳)家盛にそれぞれ始まるという。野与・村山両党は桓武平氏平忠常の子孫である。…

【寄居[町]】より

…西部の山間にある風布(ふつぷ)や小林のミカン栽培は戦国時代に小田原から伝えられたものといわれる。【千葉 立也】
[歴史]
 寄居は,武蔵七党の一つ猪俣党の本拠地で,その流れをくむ藤田,山崎,桜沢,飯塚,用土,男衾(おぶすま)などの中世武士が周辺に割拠していた。1476年(文明8)関東管領上杉顕定の家臣長尾景春が荒川右岸に鉢形城を築き,主家に背いて反乱を起こしたが,まもなく太田資長(道灌)に攻められて退去した。…

※「猪俣党」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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