世界大百科事典(旧版)内の《猫に裁かれる人々》の言及
【チェコスロバキア映画】より
…50年代にはFAMU出身の映画監督が一線に出てくる。ボイテッチ・ヤスニーVoyteč Jasny監督《九月の夜》(1957)がチェコ映画の〈新しい波〉の口火を切り(さらに1963年にはカンヌ映画祭で特別賞を受賞したヤスニー監督の《猫に裁かれる人々》が,チェコスロバキア映画に世界の注目を集めさせる),60年代にはベラ・ヒティロバ(《ひなぎく》1966),ヤン・ニェメッツ(《夜のダイヤモンド》1964),ミロシュ・フォルマン(《ブロンド娘の恋》1965),イルジ・メンツェル(《監視された列車》1966),ヤロミル・イレシュ(《叫び》1963)といった気鋭の若い映画作家たちが〈プラハの春〉を謳歌するが,68年夏のソ連軍侵攻により沈黙を余儀なくされる。また国外逃亡組のなかにはハリウッドに渡って成功したミロシュ・フォルマン改めミロス・フォアマン(《アマデウス》1984など)がいる。…
※「《猫に裁かれる人々》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」