献血手帳(読み)けんけつてちょう

世界大百科事典(旧版)内の献血手帳の言及

【血液センター】より


[献血blood donation]
 医学の進歩とともに輸血用血液の需要は増大しており,その方法も全血輸血から成分輸血へと変わってきているが,これらの血液は善意の人たちの献血によるものである。血液事業の正常化を図るために生まれた献血制度は当初,血液不足と買血との併存時であったため,献血者が輸血を受けるときには優先還元を行うこととして,献血手帳にその旨を記した預血的な運用によって献血が進められた。しかし82年からこの運用を改め,輸血を必要とする人には,献血手帳の有無にかかわらず,だれでも,いつでも血液の供給を受けられる真の献血制度となった。…

※「献血手帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」