獬豸(読み)かいち

世界大百科事典(旧版)内の獬豸の言及

【狛犬】より

…したがって狛犬と獅子と形を混同したものがあるが,平安時代には明確に区別していた。たとえば清涼殿の御帳前や天皇や皇后の帳帷の鎮子(ちんず)には獅子と狛犬が置かれ,口を開いたのを獅子として左に置き,口を閉じ頭に1角をもつもの(人の邪正をよく知るという獬豸(かいち)といわれる獣)を狛犬として右に置いた。また当時の舞楽の中にも獅子と狛犬があり,信西の《古楽図》の中にもその形が残されている。…

※「獬豸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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