《玉房指要》(読み)ぎょくぼうしよう

世界大百科事典(旧版)内の《玉房指要》の言及

【唾液】より

…唾液中にあるパロチンというホルモンは間葉系組織の生理的な発育と栄養に役立ち,緒方知三郎によれば強精効果もあるという。《玉房指要》には彭祖(ほうそ)の言として,五臓が分泌する液は舌に集まるので,神農(しんのう)のころの雨をつかさどる仙人赤松子のように美女の唾を飲めば穀類をとる必要がなく,交接の最中に女性の舌を吸って唾液をたくさん飲みこめば胃炎や乏尿に効き,皮膚は潤って〈姿処女のごとし〉とある。 エジプト神話の中では,テム神の唾からシュー神とテフヌート神が生まれてくる(W.バッジ《エジプト人の神々》)。…

【媚薬】より


[中国]
 古代中国の文献もインドに劣らない。本国では散逸したが日本の《医心方》(丹波康頼撰述,984奏進)などに引用されているのを葉徳輝(1864‐1927)がまとめた《素女経》には,彭祖が推奨する麋角(びかく),附子(ぶし),茯苓(ぶくりよう)などを混ぜた強精剤があり,《素女方》も茯苓の性欲増進効果を強調し,《玉房秘決》は陰萎を治す薬や陰茎を大きくする薬をあげ,《玉房指要》は一晩に70人の女と交わることもできたという催淫剤や,陰茎を長大にしたり玉門を小さくする薬の処方を述べ,《洞玄子》は陰萎に効く鹿角散,陰茎が3寸長くなる長陰方,12,13歳の少女のそれのように,陰部がきつくなる石硫黄,雄鶏が食べたら雌鶏の鶏冠が禿げるまで啄んで交接し続けたという禿鶏丸の処方を教えている。一方,《食経》には性欲をたかめ精を回復する食物として,鹿の腎の羹(あつもの),羊肉の羹,山薬飥(たく)その他が挙げられその調理法が記されている。…

※「《玉房指要》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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