王墓(読み)おうぼ

世界大百科事典(旧版)内の王墓の言及

【殉葬】より

…王侯貴族など主人の墓に,死者の供として妃妾や従者を同時に葬ること,およびその遺構をいう。墓の大小にかかわらず殉葬を伴うのは支配階級の墓であり,権力の大小は別にして,それらを王墓,首長墓などと呼んでいる。それぞれの社会と同じような来世の存在を信じていた時代の風習で(来世観),古文献によると,生きながら埋められた場合もあった。…

【帝王陵】より

…この点も含めて,帝王陵の研究は大きく遅れている。
[王墓と帝王陵]
 帝王陵の名に値する墓として,あるいは大規模な葬送儀礼が行われたことを示す墓として,かつて問題にされた墓を列挙してみよう。応神,仁徳に代表される古代天皇陵,殷の大墓,秦漢帝国以降の帝陵,朝鮮三国時代から新羅統一時代にいたる陵墓,西アジアのウルの王墓とウル第3王朝の陵,ペルシア帝国の王陵,ハリカルナッソスのマウソレウム,エジプトのマスタバやピラミッドなどが著名である。…

【弥生文化】より

…こうして弥生時代の青銅祭器とその祭りは終りを告げることになる。銅鐸
[共同墓地と〈王墓〉]
 弥生時代の墓は,共同墓地に営まれる。しかし,地方によって年代によって,その様相はさまざまである。…

※「王墓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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