世界大百科事典(旧版)内の《王宮の歌曲集》の言及
【スペイン音楽】より
… スペインの国力が目ざましく充実し世界に覇を唱えたルネサンス期(15~16世紀)には,音楽もまた〈黄金世紀〉を現出し,宗教音楽・世俗音楽の両面にゆたかな成果を実らせた。カトリック両王(イサベル1世,フェルナンド2世)の時代(15世紀末~16世紀初頭)のものとして名高いのは《王宮の歌曲集》と呼ばれる世俗歌曲の集成で,しばしばスペイン固有の風趣をたたえた3~4声の楽曲を約460曲も含んでいる。この時代の歌曲作家として最も重要なのは,一方ではスペイン演劇の開祖でもあるエンシーナJuan del Encina(1468?‐1529)である。…
※「《王宮の歌曲集》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」