現前僧伽(読み)げんぜんそうぎゃ

世界大百科事典(旧版)内の現前僧伽の言及

【寺院】より

…こうした寄進は布施が来世の果報をもたらす最高の徳行とされる教義と社会慣習によって支えられていた。なお,律蔵の規定によると,仏塔と僧院ならびにそれぞれへの寄進は,仏物,僧物として所有権を異にするとされ,後者にはまた,教団の長年にわたって所有するもの(四方僧伽に属するもの)と,その場にいる比丘たちに分配するもの(現前僧伽に属するもの)に分けられる。仏物の管理には,仏塔が僧院外にある場合は,在家信者が当たったものと考えられる。…

【仏教】より

…会議の運営は全員一致を旨とし,そのため会議の種類に応じて人数を決め,そのつどサンガの人員を確認した(たとえば,入門のための受戒の儀式には10人以上の成人修行者の出席を必要とするなど)。この,事に応じたサンガの構成を現前僧伽(げんぜんそうぎや)という。これに対し,全仏教徒(修行者)の教団を四方僧伽という(四方僧伽にあたるサンスクリットのチャートゥルディシャを音写した招提(しようだい)の語は,唐招提寺の名に残っている)。…

※「現前僧伽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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