世界大百科事典(旧版)内の理研酒の言及
【合成清酒】より
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[沿革]
1918年富山県下で米騒動が起こり,これが全国に広がって,人口と食糧の問題がやかましく叫ばれた時代を背景として,鈴木梅太郎は米を使用しないで科学的に酒をつくる新規な着想のもとに,21年それの基本となる製造法を発明した(清酒代用飲料製造法)。この酒の製造・指導および普及は,理化学研究所が中心になっておこなわれたので〈理研酒〉とよばれ,また合成的に酒がつくられるから〈合成酒〉ともよばれた。40年酒税法制定のさい,この酒の名称が合成清酒と改められた。…
【鈴木梅太郎】より
…10年米ぬかから抗脚気の有効成分ビタミンB1の抽出に成功,オリザニンと命名した。17年理化学研究所設立とともに同研究委員となり,栄養化学および合成酒(いわゆる〈理研酒〉),サリチル酸,乳酸などの研究・製造に従事した。24年〈副栄養素の研究〉により帝国学士院賞,43年文化勲章を受けた。…
※「理研酒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」