世界大百科事典(旧版)内の理趣会の言及
【両界曼荼羅】より
…その右方の一印会は月輪内に智拳印を結ぶ金剛界大日一尊を描き,瞑想のきわみに仏と感応し,仏身と一如となる即身成仏の教理を象徴した金剛界総括の曼荼羅。その右方の理趣(りしゆ)会は,《理趣経》による曼荼羅で,男女の愛欲を肯定しながら昇華することによって,煩悩即菩提を求める曼荼羅。その下方の降三世(ごうざんぜ)会,その下方の降三世三昧耶会では,従来諸天王の主であった大自在天を服従させた降三世明王が新登場するなど,理趣会を含むこれら右側の3曼荼羅には,インド後期密教の萌芽がみられる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」