瓦礫の下の医療(読み)ガレキノシタノイリョウ

デジタル大辞泉 「瓦礫の下の医療」の意味・読み・例文・類語

がれき‐の‐した‐の‐いりょう〔グワレキ‐イレウ〕【瓦×礫の下の医療】

シー‐エス‐エム(CSM)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 CSM エム

知恵蔵 「瓦礫の下の医療」の解説

がれきの下の医療

地震や事故などの災害現場で、崩れた家や岩などで挟まれた人を救出する医療。1990年代の初め米国で生まれた言葉。救急車で運ばれて来る負傷者を待ち受ける救急医療と違い、現場に飛び出し、悪条件下の現場で救命治療を行う医師、看護師チームには、特別な器具類や訓練が必要。閉じ込められている場所に水や毛布を差し入れたり、動けない負傷者には必要な点滴酸素吸入、応急手当てなどをする。2005年4月、兵庫県尼崎市で起きたJR宝塚線脱線事故で注目を浴びた。厚生労働省は05年3月から研修会を開いており、医師、看護師ら3〜5人のチームを2年間で200以上作る計画だ。

(田辺功 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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