エム

デジタル大辞泉 「エム」の意味・読み・例文・類語

エム(M/m)

英語のアルファベットの第13字。
〈M〉ローマ数字の1000。
〈M〉《medium》衣服のサイズのM判。→SL
〈M〉
㋐《man》男性を表す略号。⇔W
㋑《male》男性を表す記号。⇔F
㋒《〈ラテン〉membrum virile陰茎を表す略号。
〈M〉《nautical mile》海洋や航海上の距離の単位、海里の記号。
〈m〉《〈フランス〉mètre》長さの単位、メートルの記号。
〈M〉《magnitude》地震の大きさの単位、マグニチュードの記号。
〈M〉《〈ドイツ〉Mach》高速飛行速度の単位、マッハの記号。
〈m〉《minute》時間の単位、の記号。→HS
10 〈M〉《mastermaster course修士修士課程を表す記号。M1(修士課程1年生)、M2(修士課程2年生)のように用いる。
11 数の単位。
㋐〈m〉《〈フランス〉milliミリの記号。
㋑〈M〉《megaメガの記号。
12 〈M〉《「明治」のローマ字書きmeijiの頭文字から》元号明治を表す記号。
13money》金銭。
「―の心配は要らん」〈魯庵・くれの廿八日〉
14 〈M〉《masochistmasochism》俗にマゾヒストのこと。また、マゾヒズム
[類語](14マゾヒズムマゾヒスティックマゾヒストマゾ自虐的自罰的内罰的悲観的自嘲自暴自棄被虐自己嫌悪ペシミスチックペシミズムペシミスト否定的消極的後ろ向きマイナス思考ネガティブ厭世的厭世観厭世主義絶望的被虐性愛性的倒錯刹那的享楽的快楽主義刹那主義退廃的デカダンデカダンス虚無的堕落自堕落

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「エム」の意味・読み・例文・類語

エム

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] M, m )
  2. 英語のアルファベットの第一三字。
  3. ( M ) ローマ数字の一〇〇〇。
  4. ( m ) 長さの単位、メートル([フランス語] métre)の記号。
  5. ( M ) 寸法が標準の大きさであること([英語] medium)を示す記号。
  6. ( m ) 時間の単位、分([英語] minute)の記号。
  7. ( M ) MN式血液型の一つ。
  8. 電気工学で、電動機([英語] motor)を表わす記号。
  9. ( M ) 鉄道車両の分類で、電動車([英語] motorcar)を表わす記号。
  10. ( M ) 地震の規模の尺度、マグニチュード([英語] magnitude)の略号。
  11. ( M ) 英語で、医学(medical science)の略。医学部学生の襟章に記号として用いられた。
    1. [初出の実例]「大学の制服の、襟にM(エム)の字の附いたのを着た」(出典青年(1910‐11)〈森鴎外〉六)
  12. ( M ) 長さの単位、海里([英語] nautical mile)の記号。
  13. ( M ) 高速飛行体の速度を示す単位、マッハ([ドイツ語] Mach)の記号。
  14. ( M ) 単位に冠する接頭語、メガ([ギリシア語] mega-)の記号。
  15. 学生の隠語
    1. (イ) ( [英語] money の頭文字 ) 金銭。
      1. [初出の実例]「すこし声をひそめて『君、すこしヱム(モネイの略にて貨幣(かね)といふ事)を持っては居まいかね』」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三)
    2. (ロ) ( 「まら」をローマ字書きしたものの頭文字か ) 陰茎。〔改訂増補や、此は便利だ(1918)〕
    3. (ハ) ( 和製英語 monthly water からか ) 月経。〔モダン辞典(1930)〕
  16. ( M ) 男性([ドイツ語] Mann の頭文字)の意。男性的性格。オーストリアの哲学者オットー=ヴァイニンガーの著「性と性格」による。
    1. [初出の実例]「どの男でも幾分か女の要素を持ってゐるやうに、どの女でも幾分か男の要素を持ってゐる。個人は皆 M+W だといふのさ。そして女のえらいのは M の比例数が大きいのださうだ」(出典:青年(1910‐11)〈森鴎外〉一二)

えむ

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 よい、おもしろいさまをいう、人形浄瑠璃社会の隠語。
    1. [初出の実例]「しんばめを引裂いて、木の股へかけるやら、なかなかゑむぢゃ(〈注〉おもしろい)はいのう」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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