生きた農薬(読み)いきたのうやく

世界大百科事典(旧版)内の生きた農薬の言及

【益虫】より

…このほか特定の種類を捕食するところから〈天敵〉と呼ばれる昆虫がある。例えばテントウムシは,アブラムシ(アリマキ)を幼虫も成虫も捕食するので〈生きた農薬〉ともいわれている。 ミカン類の大害虫であったイセリヤカイガラムシの天敵であるオーストラリア原産のベダリアテントウを発見し,アメリカのカリフォルニア州で画期的な成果をあげたこと(1888)は,害虫の生物的防除という発想の源をなすもので,まさに益虫の代名詞として喧伝された。…

※「生きた農薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」