世界大百科事典(旧版)内の生そばの言及
【ソバ(蕎麦)】より
…一説に,寛永年間(1624‐44)奈良の東大寺に来た朝鮮の客僧元珍が小麦粉の使用を教えたというが,それを裏づける史料は見当たらず,実際に小麦粉をつなぎに使うようになったのは,早くても元禄(1688‐1704)末期以後であろう。要するに,そば切りがつくられてから100年ほどの間,そば切りはそば粉だけの〈生(き)そば〉であった。
[そば屋とそば売り]
寛永ころには,地方の村々でもそば切りが売買されていたことは,1642年5月の御触書によって明白であるが,江戸の町でもほぼ同じころそば屋ができたという。…
※「生そば」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」