生物学的水質階級(読み)せいぶつがくてきすいしつかいきゅう

世界大百科事典(旧版)内の生物学的水質階級の言及

【川】より


[川の生物と水質汚濁]
 川の水に有機物が入っても細菌や原生動物などの微生物の力で水は浄化されるが,汚水の量が増えるとその浄化作用がまにあわず汚濁が進み,その濃度や種類によって生物相も変わってくる。生物相によって汚濁の程度を示す方法として生物学的水質階級がつくられている。水中の有機物が非常に少なくて水中の酸素が多い所では付着藻類の種類が多く,カゲロウ,トビケラ,カワゲラなどの水生昆虫の種類も非常に多い。…

【水汚染】より

…生物学的汚染度)は全単細胞生物中における無葉緑体群の比率をいい,清浄な水ほど小さく強汚濁水は100%になる。生物学的水質階級は,水域の生物相によって水質を強腐水性(例,ミズワタ,イトミミズ),α中腐水性(コイ,フナ,ナマズ),β中腐水性(多くの昆虫,魚類),貧腐水性(多くの有用生物)の4階級に分ける方法である。ただし指標生物の分類には専門的知識を要する。…

※「生物学的水質階級」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」