世界大百科事典(旧版)内の生理的再生の言及
【再生】より
…鳥類以上では器官の再生もみられなくなるが,哺乳類に至るまで,筋肉と神経を除くほぼすべての組織において,損傷からの復元が可能である。 以上のような失われた部分を復元する修復再生に対し,生理的再生といわれ,表皮や消化管の粘膜上皮や血球などのように,個体の維持のためにつねに行われている再生の過程がある。この再生様式をとることで知られる最も下等な動物ヒドラでは,口部直下の部域より,内外2層のみの体壁にそって細胞が上下に流れ続けており,上方では触角の先端部,下方では基部の中心に達したものから順に脱落していく(図3)。…
※「生理的再生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」