世界大百科事典(旧版)内の生長輪の言及
【木材】より
…スギやヒノキ,マツなどのように,主産地形成の進んでいたものは,秋田スギ,北山スギ,吉野スギ,木曾ヒノキ,南部マツなどのように産地の名を付して取引されるが,品質にはそれぞれ特徴があるにしても,別に樹種が違うわけではなく,若干の品種的な差と生育環境,取扱い方の違いが特徴となってあらわれたものである。
[構造]
形成層から樹体の内側に生産されていく木材は,円周状に層をなした無数の細胞から成り立っているが,この層を生長輪という。とくに季節によって生長の差が大きく,外観的に明りょうに区分できるので,1年間の生長層を年輪という。…
※「生長輪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」