世界大百科事典(旧版)内の生髪膏の言及
【毛生薬】より
…古代エジプト以来,蛇の油やタマネギの汁を塗ったりして発毛を促した記録は多いが,ヨーロッパでは17世紀に入ると鬘(かつら)が流行したのでその必要性は少なくなった。中国では唐代の《千金翼方》などの医書に各種生薬を猪脂に配合した〈生髪膏(こう)〉などがあり,日本では《都風俗化粧伝(みやこふうぞくけわいでん)》に〈髪生え薬の伝〉として各種生薬をゴマ油でといた処方などがある。明治以降,男性の髪形は断髪となったため,頭髪香水,ベーラム,ヘアトニックなど,アルコール基剤の化粧品となって今日に至っている。…
※「生髪膏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」