世界大百科事典(旧版)内の《産業経営の職能とその分化》の言及
【経営・経営管理】より
…そして多くの研究は,ドイツの経営経済学における形式的方法論の吟味を主調として受けつぎ,企業―経営体―経営―管理の具体的内容をもった分析は,必ずしも進まなかった。こういったなかで渡辺鉄蔵(《工場経営論》1926)や馬場敬治(《産業経営の職能とその分化》1926)が科学的管理論やアメリカの管理論の研究をいち早く消化し,経営学に具体的内容をもりこむことに努力したことは見逃せない。とくに馬場は《産業経営理論》(1927)において,交換関係を対象とする国民経済学に対し経営内分業関係,換言すれば統一的支配のもとにある組織を分析対象とすることを主張し,さらにこの支配関係を形成し維持する活動としてmanagementを構想した。…
※「《産業経営の職能とその分化》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」