産科学(読み)さんかがく

世界大百科事典(旧版)内の産科学の言及

【産婦人科】より

…臨床医学の一分野。学問の成立初期には,婦人科学と産科学とは別々に発達してきた。婦人科学gynecologyのgyneco‐,gyne‐というのは,女性にかかわるという意味の接頭語であるから,語源的にいうと,婦人科学は婦人全体を研究の対象とする学問であるともいえる。…

【助産婦】より

…【大藤 ゆき】
[西洋]
 助産婦ないし産婆を指す語は,すでに旧約聖書(《創世記》35:17など)に見え,古代ギリシアでもソクラテスがその哲学的実践を〈産婆術maieutikē〉と称したように,存在は古くから認められる。産科学の歴史は遠くエジプト初期王朝時代にさかのぼるとされ,ローマ時代にはソラノスのような優れた医師も出たが,古代・中世を通じて,出産は医師ではなく産婆にゆだねられていたと考えてよい。彼女たちの多くは,占いを含む種々の言い伝え,薬草など民間医療の知識に人並み以上に通じた老女,経産婦であり,その活動は助産だけではなくもろもろの人生相談などを含む,共同体内部での女性間の相互扶助の一環をなすものであったと思われる。…

※「産科学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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