由良妙印尼(読み)ゆら・みょういんに

朝日日本歴史人物事典 「由良妙印尼」の解説

由良妙印尼

生年生没年不詳
戦国安土桃山時代武家の女性。夫は由良成繁。父は館林城(群馬県館林市)城主赤井重秀。天正6(1578)年,成繁の死後家督を継いだ息子国繁は,北条氏に服属せず小田原で拘束された。城主不在の金山城(群馬県富士見村)を守って軍勢を指揮するが,降伏,城を失う。北条氏滅亡後の慶長3(1598)年,豊臣秀吉妙印尼の働きを讃え,その子孫常陸(茨城県)牛久の地を与えたという。

(真下道子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android