世界大百科事典(旧版)内の異変態の言及
【変態】より
…新変態は半翅目同翅亜目とアザミウマ目でみられ擬蛹を形成する。特殊な変態型が多く,タマカイガラムシ類のように翅原基が最終齢で初めて外部に現れるものを同変態,アザミウマのように不動の半若虫から翅原基が外に現れる若虫をへて成虫になるものを再変態,摂食をしない若虫の齢期が成虫の直前にあるものを副変態(カイガラムシ科の雄),無翅の終齢幼虫から成虫が羽出するものを異変態(半翅目コナジラミ類)と称する。シロアリ目シロアリ科では,変態の様相は混乱をきわめ,Kalotermesでは,孵化後,脱皮を繰り返したのち擬働きアリ(幼虫)が生じ,これが脱皮して前兵アリから兵アリになる場合と,1齢若虫から2齢若虫をへて有翅の成虫になる場合があり,さらに2齢若虫が1齢若虫,1齢若虫が擬働きアリへと脱皮後,形態的に戻ることもあり,統一する変態の名称はない。…
※「異変態」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」