世界大百科事典(旧版)内の異所寄生の言及
【寄生虫】より
…人体寄生虫の寄生部位は,皮膚,腸管,肺臓,肝臓,脳,血管,リンパ組織など,広い範囲に及ぶが,種類によって臓器特異性があり,成虫の寄生部位は原則的に定まっている。成虫が本来の寄生部位以外のところに寄生している場合を,異所寄生という。寄生虫は宿主にとって異物であるが,体表面の抗原成分をつぎつぎと変化させたり,宿主の血清成分や主要組織適合抗原をみずから合成したりあるいは体表に結合させて宿主に似せたものとなることにより,宿主の免疫反応によって排除されるのを免れている。…
※「異所寄生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」