《病める薔薇》(読み)やめるそうび

世界大百科事典(旧版)内の《病める薔薇》の言及

【田園の憂鬱】より

佐藤春夫の中編小説。1917年(大正6)雑誌《黒潮》に《病める薔薇(そうび)》の題で冒頭の部分が発表され,のち改題して改稿加筆され,19年新潮社刊。都会生活に疲れた文学志望の青年が,妻と犬と猫を連れて武蔵野の田園に移り住み,日陰に見いだしたバラの株に〈薔薇(そうび)ならば花開かん〉というゲーテの詩句を託して手を入れ,自身の芸術的開花を占おうとするが,夏から秋にかけての田園の無聊(ぶりよう)に苦しみ,やがてふくらんだバラのつぼみはすべて虫食いだった。…

※「《病める薔薇》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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