世界大百科事典(旧版)内の癲癇性痴呆の言及
【痴呆】より
…クレペリンが名づけた早発痴呆(今日の精神分裂症)は情意障害のため痴呆状にみえる状態である。また,癲癇性痴呆の場合は,知能面の低下は軽いが性格や人格の変化が目立つもので,これも急速な知能低下ではない。失語症,失行症,失認症など部分的な脳障害による巣(そう)症状focal symptonはいちおう痴呆とは区別される。…
【癲癇】より
…25歳以上で発病するものを晩発癲癇late onset epilepsyといい,進行性の脳疾患である可能性があるから,精密検査が必要である。
【症状と種類】
持続が1~2分の癲癇発作,数時間から数週間持続する癲癇挿間症,および慢性癲癇精神病,癲癇性痴呆と性格変化の4種類がある。ただし,発作でも感情発作は持続が数時間から数週間と長いことがあり,認知発作や自律神経発作も数十分と長いことがある。…
※「癲癇性痴呆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」