《癲癇狂経験編》(読み)てんかんきょうけいけんへん

世界大百科事典(旧版)内の《癲癇狂経験編》の言及

【精神医学】より

…《一本堂行余医言》全22巻(1807∥文化4)の巻五で精神病を詳述した香川修徳,《療治茶談》(1808)で独特の心疾論を展開した田村玄仙,吐方を一種のショック療法として精神病に用いた中神琴渓,その門下で《吐方論》(1817)を著した喜多村良宅らの貢献が注目される。とりわけ,江戸で10年間に1000人以上の精神病者を治療して名をあげた土田献(翼卿)は日本で最初の精神科専門医と目され,その治療経験をまとめた《癲癇狂経験編》(1819∥文政2)は日本最初の精神医学専門書とみなされる。こうして築かれた江戸期の精神医学も,明治時代に入ると,ほかの漢方系医学と同じく急速に衰退し,西欧系の精神医学が代わって採用される。…

【土田献】より

…字は翼卿。1819年(文政2)刊行の著書《癲癇狂経験編(てんかんきようけいけんへん)》だけでその存在が知られている。陸奥で生まれ,江戸へ出て医学を学んだが,やがて名声がひろまり,10年余りの間に1000人以上の患者を治療したという。…

※「《癲癇狂経験編》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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