世界大百科事典(旧版)内の発哀の礼の言及
【誄】より
…生前の徳を重ねて顕彰し,系譜や行跡を誦して哀悼する古代ギリシアの〈墓前の辞〉や中国の誄(るい)にも類し,その漢字をあてる。王族,貴族のほか,民間にも行われたが,《日本書紀》の敏達天皇の14年(585)敏達没後の殯宮(もがりのみや)(埋葬まで遺骸を置く仮宮)の儀礼の記事にみえるのが初見,のちには天武殯宮の儀礼に哭泣(こつきゆう)して哀しむ発哀の礼などと並んでくり返され,王権を強化する役割をも果たした。中国風に,誄して諡(おくりな)を定めたこともある。…
※「発哀の礼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」