発展段階論(読み)はってんだんかいろん

世界大百科事典(旧版)内の発展段階論の言及

【時代区分】より

…今日の世界の学界の大勢は,後者の見解を妥当とみなしつつあるようにみえる。 発展段階論は,マルクス主義のそれだけでなく,ランプレヒトやコントの独自の文化発展段階論の場合も,これまでの発展の中では現在をもっとも発展した段階とみている点で共通しており,そのような発展によって失われたものや破壊されたものもあることを無視している点で問題があるといえる。時代区分としての発展段階論は,発展の先端を基準としている点で,先進国論,先進地域論という価値観を基礎にしているといえるが,世界史の現実的な発展過程を冷静に観察すれば,発展段階や文明様相を異にする諸民族・諸国家・諸文明圏が現実的な関係をとり結んで歴史的世界を形成しているのが実相であり,その中で発展段階の移行も実現されてきたことがわかる。…

※「発展段階論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android