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《白いスーツの男》(読み)しろいすーつのおとこ

世界大百科事典(旧版)内の《白いスーツの男》の言及

【イギリス映画】より

…C.クライトン監督による少年探偵たちの活躍をユーモラスに描いた《乱闘街》(1947)がその先駆けといわれるが,本格的な〈イーリング・コメディ〉の第1作は,ロンドンの下町の一郭が実はフランス領だったという発端から,そこに住む17世帯の下町っ子が独立運動を起こすまでに発展していく荒唐無稽な物語を,ドキュメンタリータッチで撮って皮肉な風刺をきかせたH.コーネリアス監督の《ピムリコへのパスポート》(1949)である。以後,A.マッケンドリック監督による《ウィスキーがぶがぶ》(1949),絶対に破れたり汚れたりしないが,たった一つ弱点のある繊維を発明した男をめぐる騒動を描いた《白いスーツの男》(1951),盗んだ金の延べ棒をエッフェル塔の模型に鋳直し,本物のエッフェル塔の土産品売場に置いておくクライトン監督の泥棒喜劇《ラベンダー・ヒル・モッブス》(1951)などを生み,1955年のマッケンドリック監督の《マダムと泥棒》まで続いたが,翌56年,イーリング撮影所はBBCに売り渡され,〈イーリング・コメディ〉の時代は終わる。これらのコメディは主としてシナリオライターのT.E.B.クラークによって書かれ,〈百の顔をもつ男〉の異名をとる名優アレック・ギネスによって演じられた。…

※「《白いスーツの男》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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