白いペスト(読み)しろいぺすと

世界大百科事典(旧版)内の白いペストの言及

【結核】より

…ナポレオンも左肺に空洞があったといわれ,近世ヨーロッパでは結核は上流社会の人々の間にまんえんしていた。 しかし結核が恐怖の対象として〈白いペスト〉と呼ばれ,大きな社会問題となるのは19世紀の西欧社会においてであり,それは産業革命の進行と軌を一にしている。産業革命の開始とともに大量の人口が農村から都市に集中し,彼らは過酷な労働条件と劣悪な生活条件の中に突然投げ出された。…

【肺結核】より

…結核菌による肺の感染症。日本では古くは労咳(ろうがい)と呼ばれ,ヨーロッパでも〈白いペスト〉の名で恐れられた。かつて肺結核は結核全体の大部分を占めてはいたが,結核そのものの減少のなかで,呼吸器以外の結核が著しく減少したため,近年,肺結核の占める率は相対的に大きくなり,1994年の結核登録者調査では,結核全体の90%以上となっている。…

※「白いペスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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