世界大百科事典(旧版)内の白井寛蔭の言及
【国語学】より
…かくて,宣長をうけて太田全斎が《漢呉音図》を著したのは,このような伝統を理論的におし進めたものである。全斎にもとづいて,白井寛蔭は,《音韻仮字用例》を著した。これが,今日,漢和辞書にのせる字音の仮名遣いの直接の根拠になっているが,漢字全体の仮名遣いを決定するには,結局,韻書の反切を用いるほかはない。…
【国語学】より
…かくて,宣長をうけて太田全斎が《漢呉音図》を著したのは,このような伝統を理論的におし進めたものである。全斎にもとづいて,白井寛蔭は,《音韻仮字用例》を著した。これが,今日,漢和辞書にのせる字音の仮名遣いの直接の根拠になっているが,漢字全体の仮名遣いを決定するには,結局,韻書の反切を用いるほかはない。…
【字音仮名遣い】より
…ただ,翻写の方式を歴史的仮名遣いの立場で律することにより,それの設定に努力した人たちは,それにも,固有日本語の歴史的仮名遣いに対すると同じ権威を与えようとしたのである。本居宣長によって基礎を与えられたこの字音仮名遣いは,白井寛蔭(《音韻仮字用例》)によって整備された。今日,漢字辞書にのせる字音仮名遣いは,おおむね,これによっている。…
※「白井寛蔭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」