世界大百科事典(旧版)内の白浪作者の言及
【歌舞伎】より
…黙阿弥は小団次との提携によって〈生世話〉の写生的作劇と演出をいっそう徹底させる一方,七五調の美しいせりふを朗々と歌い上げ,濡れ場,強請(ゆすり)場,責め場といった場面の描写を写生的に行う反面,清元の浄瑠璃や竹本の利用,さらには下座(げざ)音楽の多様化と頻用など,主情的な音楽劇風の演出を多用した点に特色がある。黙阿弥の作品には,市井の小悪党を英雄化して主人公としたものが多く,みずから〈白浪作者〉をもって任じていた。
[明治以後]
明治維新以後,日本はあらゆる分野で新時代を迎えることになる。…
※「白浪作者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」