世界大百科事典(旧版)内の白線スクリーンの言及
【印刷】より
…図は拡大したもので,実際の網目は1インチ(約2.5cm)当り凸版で100~120線,オフセットで100~200線くらいのものを使っており,印刷物は濃淡のある画像となる。凹版とくにグラビアの場合は,図のdのような白線スクリーンを使って製版すると,版面のくぼみはeのように原稿の白っぽいところは浅く,黒っぽいところは深くなる。これにインキをつけると,浅いところは少なく,深いところは多くつくので,紙に移すと濃淡の諧調が再現できる。…
【グラビア印刷】より
…ピグメント紙ともいう)を重クロム酸カリの水溶液にひたして感光性を与え,これにスクリーンを焼き付ける。グラビアに用いられるスクリーンには砂目スクリーン,グラビアコンタクトスクリーン,白線スクリーン(グラビアスクリーン)などの種類があるが,もっとも一般的なものは,フィルム,あるいはガラス板の黒い膜面に透明な白線が互いに直角に交差している白線スクリーンで,これを焼き付けると白線部分のみチッシュのゼラチン層が硬化する。このスクリーンを焼き込んだチッシュにポジチブ原板を焼き付けると,スクリーンの透明線の部分は強く感光し,一方,不透明の角点はポジチブの濃度に反比例して感光する。…
※「白線スクリーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」