百五人事件(読み)ひゃくごにんじけん

世界大百科事典(旧版)内の百五人事件の言及

【愛国啓蒙運動】より

…朝鮮で20世紀初めに日本の支配に反対し,言論,出版,教育,民族産業育成などの活動を通じて民族意識の高揚と国権回復(独立)をはかった民族運動。愛国文化啓蒙運動ともいう。主な担い手は都市知識人,学生,民族資本家などであった。運動は1906年4月の大韓自強会(会長,尹致昊)の結成によって本格的に開始された。同会は運動の全国的中心となり,教育・産業の振興により自国の富強をはかり独立の基礎を培うという実力培養論を唱導した。…

【新民会】より

…彼らは,各地での講演会や新聞《大韓毎日申報》等を通した啓蒙活動,大成学校・五山学校設立等の教育事業,磁器製造株式会社設立等の実業活動,中国での独立軍基地建設事業など,さまざまな方面で運動を展開し,新民会は当時の愛国啓蒙運動の中枢的機関となった。日韓併合直前に安昌浩ら一部幹部が亡命し,11年寺内正毅総督暗殺陰謀という捏造(ねつぞう)事件でほとんどの会員が検挙され(百五人事件)壊滅した。【大塚 嘉郎】。…

※「百五人事件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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