百日芝居(読み)ひゃくにちしばい

世界大百科事典(旧版)内の百日芝居の言及

【歌舞伎】より

… これら常設的な大劇場(町奉行の支配を受けた)のほかに,宮地や社地には寺社奉行の支配下にある小芝居が数多く存在した。これらを〈笹櫓〉〈宮地芝居〉〈百日芝居〉などと称する。 興行の機構は,江戸と上方とでは違いがあった。…

【小芝居】より

…大芝居に対して二流三流どころの芝居をいう。江戸時代,官許以外の劇場は,はじめ,あちこちに散在したものが,だんだん制約を受け寺社の境内に限られるようになったので宮地芝居と呼ばれ,またその場合興行日数を100日に限って許されたので百日芝居ともいった。これらの小芝居は興行地,日数のみならず,は許されず,回り舞台や引幕も許されなかった。…

【宮地芝居】より

…江戸では,1645年(正保2)芝神明の笠屋三勝(かさやさんかつ)の芝居が古く,そのほか,市ヶ谷八幡,湯島天神,神田明神,深川八幡など,京では誓願寺,北野,錦天神,大坂では御霊,天満,あみだ池など各地にあり,三都だけでなく地方の神社寺院にもあった。宮地芝居の認可は日数を晴天100日に限って許されたので,〈百日芝居〉ともいわれたが,規制の弛緩に乗じて,100日の興行を繰り返し,ほとんど常打ちと変わりない興行形態もみられた。宮地芝居の繁栄を支えたのは,地理的な便の良さと入場料の安さだが,大芝居の中堅級の役者も出演するようになるなど,しだいに質的にも向上していった。…

※「百日芝居」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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