皇国民法仮規則(読み)こうこくみんぽうかりきそく

世界大百科事典(旧版)内の皇国民法仮規則の言及

【民法】より

…このような一貫した編纂作業への原動力が,国民の権利義務を明らかにすることにより,軍備の充実と相まって諸外国に対抗できるような富強な国家を作ろうということと並んで,明治期の国家的目標の一つであった不平等条約(これによって治外法権を認め,関税自主権を奪われていた)の撤廃(欧米にならった司法制度を樹立することによって欧米人の不安をなくして治外法権撤廃への道を開く)にあったことは,一般に認められているところである。 編纂事業は,1872年司法省明法寮における民法会議によってまず皇国民法仮規則(フランス民法にならった最初の大法典)という成果を生んだが,その後,司法省仮法則(1873),左院の民法草案(1873),司法省の民法草案(1878)という試みを経て,1880年元老院民法編纂局は,1873年以来司法省の御雇外国人として招かれていたフランス人法学者ボアソナードに民法の編纂を依頼し,編纂事業は新局面を迎えることになる。ボアソナードは,身分法関係については,日本人委員をして起草に当たらせつつ,87年に全部の草案を完成した。…

※「皇国民法仮規則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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