皮甲(読み)ひこう

最新 地学事典 「皮甲」の解説

ひこう
皮甲

dermal armour

甲皮類および板皮類の体表を覆う骨性の外骨格で,骨あるいはアスピディンのほか,最表層には象牙質ないし象牙質様または骨様組織からなる結節をもつ。甲皮とも。皮甲の発達した魚類を「甲冑魚」という。脊椎動物最古の骨格組織で,カンブリア紀後期の地層から甲皮類の皮甲の化石が発見されている。進化とともに,魚類の鱗(皮歯,dermal tooth)や歯,皮骨(dermal bone)に受け継がれ,カメ類アルマジロ甲羅として発達することもあるが,しだいに退化して,両生類以上では頭骨・歯と鎖骨に残る。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 後藤

世界大百科事典(旧版)内の皮甲の言及

【骨】より

…無脊椎動物にも貝類の殻,イカの甲,カニの甲殻などさまざまな骨格が見いだされるが,リン酸カルシウム質の骨は軟骨と並んで脊椎動物独特のものである。脊椎動物がどのようにして骨をもつに至ったかは不明であるが,化石として知られる最古の脊椎動物,すなわち無顎(むがく)類に属した古生代の甲皮類(カブトウオ類)は〈皮甲〉と呼ばれる堅固な骨性の外骨格を備えていた。皮甲はおそらく当時の水生無脊椎動物に対する防護物で,のちに述べるような〈付加骨(皮骨dermal bone)〉として真皮の中に形成されたものと考えられている。…

※「皮甲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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