盗人を捕らえて見れば我が子なり(読み)ヌスビトヲトラエテミレバワガコナリ

デジタル大辞泉 の解説

盗人ぬすびとらえてればなり

事が意外で、どうしてよいかその処置に迷うことのたとえ。また、親しい間柄でも気を許せないたとえにいう。

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精選版 日本国語大辞典 の解説

ぬすびと【盗人】 を 捕(とら)えて見(み)れば我(わ)が子(こ)なり

  1. ( 「犬筑波」の付句による ) 盗人がわが子だったという意で、事の意外さに、処置に窮するたとえ。また、身近な者といえども油断できないことにいう。
    1. [初出の実例]「きりたくもありきりたくもなし ぬす人をとらへてみればわが子なり」(出典:俳諧・新撰犬筑波集(1532頃)雑)

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ことわざを知る辞典 の解説

盗人を捕らえてみれば我が子なり

犯人を捕らえてみると我が子で、事態の意外な展開に困惑する。また、問題が生じた原因などを追及した結果身内の者に責任があることがわかり、複雑な心境で困惑することのたとえ。

[使用例] 「盗人を捕らえてみれば、我が師なり」と騒がれたこの事件も、この種のどの事件とも同様に、実際に刑を受けたのは、現場教職員のみで、上層部にまで及ばず[野口孝一*日本橋|1966]

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