《目八譜》(読み)もくはちふ

世界大百科事典(旧版)内の《目八譜》の言及

【貝】より

…彼は大坂の物産家で,西欧人とも交わり,そのコレクションにはヨーロッパ産のモミジソデガイも含まれている。武蔵石寿の《目八譜(もくはちふ)》(1843)は15巻からなり,997種をのせた図説で,明治以前では最大の貝類書である。外国で日本の貝類を図説した書籍にはR.W.ドゥンケルの《Mollusca Japonica》(1861)および《Index Molluscorum maris Japonica》(1882),C.E.リシュケの《Japanische Meeres Conchylien》(1869‐74),W.コベルトの《Fauna Molluscorum extramarina Japoniciae》(1880)およびH.A.ピルスブリの《Catalogue of the Marine Mollusks of Japan》(1895)がある。…

【博物学】より

…享保年間(1716‐36)には幕府の殖産興業政策によって物産学が盛んになり,博物学のすそ野が拡大された。この時期には田村藍水,平賀源内,小野蘭山,宇田川榕菴らの学者のほか,《目八譜》の武蔵石寿,《毛介綺煥(もうかいきかん)》《昆虫胥化(しよか)図》の肥後藩主細川重賢,《雲根志》の木内石亭,木村蒹葭堂(けんかどう)などのアマチュア博物学者も活躍した。 一方,17世紀からは断片的ではあるが西洋博物学の知識も入りはじめ,中でもドドネウスの《草木誌》とヨンストンの《動物図説》は当時の本草学に大きな影響を与えた。…

※「《目八譜》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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