世界大百科事典(旧版)内の直線束の言及
【射影幾何学】より
…平面上に1点Oを通る4直線a,b,c,dがあるとき,Oを通らない直線lとこれらとの交点をA,B,C,Dとすれば,(ABCD)はlのとり方によらないので,これを(abcd)で表し,4直線a,b,c,dの非調和比という。平面上で1点Oを通るすべての直線の集合を直線束というが,二つの直線束の直線の間に1対1対応が与えられていて,直線a,b,c,dに対応する直線がa′,b′,c′,d′ならば,いつも(abcd)=(a′b′c′d′)が成り立つとき,これらの線束は射影的関係にあるという。射影的関係にある二つの線束において,対応する二つずつの直線の交点をつくれば,円,楕円,双曲線,放物線などの円錐曲線が得られる(図3)。…
※「直線束」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」